『いろの本 はじめての発見』絵本の色2…減法混色の話
2006.12.23
【『いろの本 はじめての発見』絵本の色2…減法混色の話】
「小さい子どもがいる」とか「趣味で収集している」ということでもないかぎり、大人になってから書店の絵本コーナーに足を運ぶ機会はないのではないでしょうか?
ある日、何気なく通りかかった書店の絵本コーナーでまさに「発見」(!)したのが今日ご紹介する本です。
イタリアで印刷されたリング綴じの絵本で、通常の紙のページの間に、ところどころ透明なフィルムのページがあります。この透明フィルムに色が付いていて、ページをめくると絵が混色して色の面白さを体感できます。
混色とは「色と色を混ぜ合わせ、新たな別の色を作ること」と定義されますが、インキ・絵の具・カラーフィルターなどの「色材」を混色することを減法混色(げんぽうこんしょく)と呼びます。混色した結果できる色が、もとの色に比べて暗くなることからこう呼ばれます。
混色のもとになる色(原色)はイエロー・マゼンタ・シアンの3色です。
「本を読んで知っている」というのと、「実際に体験したことがある」というのではインパクトが違います!
記憶に残る期間もぐ〜〜んと長くなります。遊びの要素を取り入れた学びを提供できるので、私にとっては「仕事道具」としても最高です!!
手元にあるもの(画像)は1992年に発行されたものですが、一度絶版になり、2005年の冬に復刊しました。現在ではタイトルが変更になり『いろの本』となっていますが、表紙の絵と中身はそのままのようです。(パスカル・ド・ブルゴアン 著/ガリマールジュネス社 著/手塚千史 訳/岳陽舎)
はじめての発見シリーズは他にもいろいろなテーマで発行されています。