【*^-^*】色に左右される私たちの味覚・食の色彩4】

2006.12.23

【*^-^*】色に左右される私たちの味覚・食の色彩4】

こんな有名な実験があります。色の影響で「味覚が左右される」ということを証明するものです。

まったく同じ缶コーヒーを2本用意して、片方を濃い茶色、もう片方を明るい黄色の紙でくるりと包みます。【画像:左】

たくさんの人に協力してもらい、この2本のコーヒーの飲み比べをして頂きます。調査内容はコーヒーの「芳香や風味」について「濃い・普通・薄い」という判断をしてもらうものです。 (この時、中身が同じであることは もちろん伏せておきます。)

濃い茶色のコーヒーの調査結果では、約7割の人が「このコーヒーの香りや風味は濃い」と答えます。逆に黄色いコーヒーのほうは、8割以上の人が「このコーヒーの香りや風味はかなり薄い」と答えます。

市販のコーヒーのパッケージで、こんなものを見つけました【画像:右】。ドリップ式 インスタントコーヒーの外袋ですが、『マイルド〜まろやかな香り、柔らかな味』のほうに「赤みの黄」が使われています。
(ちなみにもう一つの赤いほうは『モカ〜熟した香りとコク』です)

この実験結果が示すように、私たちの味覚は他の感覚と共に働くので、視覚や嗅覚を奪われると味が良く分からなくなってしまいます。
例えば皆さんも、風邪をひいて鼻がつまっている時、食べ物の味が良くわからないという経験があるでしょう。

最近では、お笑い系のテレビ番組で「目隠しをして鼻をつまんだ状態で物を食べ、それが何かを言い当てる」というのをやっていますが…ほとんどはずれてしまうのも納得ですね。(´▽`)

色彩コンテンツ

色彩コラム

カテゴリー

アーカイブ