茶色ってどんな色?…今日のあなたは何色人間?(9)
2006.12.23
茶色ってどんな色?…今日のあなたは何色人間?(9)
茶色の心理的な側面をのぞいてみましょう。
《茶色から連想されるイメージ》落ち着いた・安定した・着実な・素朴な
《茶色の連想語》[抽象語]自然体・大らかな・信頼・安心/[具象語] 大地・秋・樹皮・動物の毛皮
《茶色にまつわるトピックス》
■茶色の語源は、お茶の煎汁で布を染めたことにあります。お茶は平安時代に中国(唐)から伝えられましたが、その当時は薬と考えられていました。お茶が今のように広く人々の間に普及したのは、江戸時代になってからのことです。
■江戸時代後期には「四十八茶百鼠」という言葉が生まれるほど、たくさんの茶色や鼠色が流行しました。歌舞伎役者の衣装からその名がついた茶色も多く、団十郎茶(だんじゅうろうちゃ)・路考茶(ろこうちゃ)・璃寛茶(りかんちゃ)・芝翫茶(しかんちゃ) などは女性の間で大流行しました。というのも、当時の歌舞伎役者は今でいうアイドルのような存在だったからです。
■茶色は大地の色・土の色であり、食物にも茶系統のものが多く見られることから、人間にとって自然な色であり、ありふれた日常の色であるともいえます。
■茶色の明度を上げていくとベージュになりますが、ベージュは筋肉の緊張をやわらげ、人をリラックスさせる効果があることがわかっています。