黒ってどんな色?…今日のあなたは何色人間?(21)

2006.12.23

黒ってどんな色?…今日のあなたは何色人間?(21)

黒の心理的な側面をのぞいてみましょう。

《黒から連想されるイメージ》厳粛な・高級な・重厚な・力強い・意気消沈した

《黒の連想語》[抽象語]ファッショナブル・シック・ミステリアス・恐怖・悪/[具象語] 夜・暗闇・黒髪・喪服

《黒にまつわるトピックス》

■ファッションの世界で黒は特別な色です。1981年〜82年にかけて、川久保 玲(コム・デ・ギャルソン主宰)・山本 耀司(Youji Yamamoto、Y’s など複数のブランドを主宰)らがパリ・コレクションで発表した、黒を中心とする洋服の数々は、それまでのファッション界の常識を根底から覆すものでした。その衝撃はやがて、世界的な黒の流行へとつながっていきます。当時 日本でも、全身黒ずくめのアバンギャルドな服に身を包んだ人々は「カラス族」と呼ばれました。

■絵の具・印刷インキなどの色材を混ぜ合わせていくと、最終的には限りなく黒に近い暗灰色(あんかいしょく)になります。長野県の民話『ふくろうの染物屋』によると「ふくろうの染物屋が注文の細かいカラスの羽を染めるために、いろいろな色を重ね塗りしていき…ついにカラスは真っ黒になってしまった」ということです。
色彩学ではこのような混色を減法混色(げんぽうこんしょく)といいます。

■色彩心理学の観点から白と黒を比べてみると、白は涼しく感じる色・黒は暖かさを感じる色とされています。黒は光や熱を吸収する色だからという解釈ですね。ただし白黒の寒暖の捉え方には個人差があって、一概に決めつけることはできません。

■明度の低い色ほど見た目に重たく見えますが、その究極である黒は、白と比べると1.87倍の重さに感じるとのデータがあります。

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