おめでたい色7【青竹色(あおたけいろ)】伝統色×家紋
2007.02.15
おめでたい色7【青竹色(あおたけいろ)】伝統色×家紋のグリーティングカード
【青竹色(あおたけいろ)】
青竹色は、本来の竹の色よりも鮮やかな青緑色のことをいいます。
明治の初めに、西洋から輸入された合成化学染料のひとつにこの色がありました。当時、その染料の製品名は『マラカイト・グリーン』というものでした(これは当時の合成化学染料の製品名です。本来のマラカイト[孔雀石]から作られる顔料という意味ではありません)。
やがてその染料は、極めて日本的な名称である「青竹色」と呼ばれるようになったのです。
緑系統の伝統色には「若」「老」という形容詞の付くものが多く見られます。「若竹色」は青竹色よりも明るい緑、「老竹色」は青竹色よりもくすんだ鈍い緑をいいます。
【家紋について】
グリーティングカード・ポストカード共通:変わり切り竹笹
竹と笹は、ともにイネ科の多年性植物で、家紋では「笹」というカテゴリーの中に竹紋も含まれるという扱いをします。
竹はめでたさの象徴である「松竹梅」のひとつですが、この松竹梅のことを歳寒三友(さいかんのさんゆう)ということがあります。いずれも寒さに強い植物であることは言うまでもありませんが、一年を通して緑の葉を保つ常緑木(ときわぎ)の代表である松。天に向かってまっすぐ伸びる竹。早春に開花し、ふくよかな芳香を放つ梅。いつまでも健やかに・美しく、という願いが松竹梅に込められているのですね。
※歳寒三友という言葉そのものは中国(宋)から伝わったものです。