おめでたい色4【朱色(しゅいろ)】伝統色×家紋
2007.01.26
おめでたい色4【朱色(しゅいろ)】伝統色×家紋のグリーティングカード
【朱色(しゅいろ)】
朱色は古代中国において五つの正色(せいしょく)のひとつとされていました。中国の赤といえば、この朱色をイメージする人も多いのではないでしょうか。
五行説では南の方角・夏の季節をあらわし、守り神は朱雀(すざく)という空想上の鳥でした。また、名門の家はその門が朱で塗られていたといいます。
日本においても、古くから寺院の建造物や神社の鳥居に朱が使われてきました。
朱は鉱物顔料ですが、天然の朱は真朱(しんしゅ)といい非常に貴重なものでした。真朱による朱色は、もっとくすんだ黄みの赤でした。
現在一般的に朱色と呼ばれるのは銀朱(ぎんしゅ)のことで、水銀と硫黄を混ぜて人工的に作り出されたものです。
中国の五色については、以前にご紹介した食べ物のコラムもご覧ください
【家紋について】
グリーティングカード・ポストカード共通:鳳凰に変わり桐
鳳凰は空想上の鳥で、中国の故事によると「王者の出現を祝福するおめでたい鳥で、桐の林に棲息し、竹の実を食べる」とされていました。この故事が中国から日本に伝わり、平安の時代には、貴族や皇族が鳳凰に竹や桐の文様をあしらった衣を身につけるようになったとされています。