近所で見かけた花壇の配色【楽しく学ぶ色彩検定】
2009.01.19
近所で見かけた花壇の配色【楽しく学ぶ色彩検定】
昨年(2008年)末から今年(2009年)にかけて、AFT 『色彩検定』 のテキストがリニューアルされています。3級テキストはもう書店に並んでいますが、ご覧になったことはありますか?
リニューアル後の最も大きな変化は、カラー図版が大きく、見やすく、分かりやすくなったこと。
カラーの勉強は生活に密着しているので、本来とても楽しいものです。その楽しさがテキストを通して伝わってくるような内容になっているので、今後は「ちょっとカラーでも習ってみようかな・・・」と思う人が増えるかもしれません。
仲間が増えると嬉しいな。。。
さて、今日ご紹介するのは、散歩していて見かけた「花の配色」です。
よく「配色は難しい」といいますが、ちょっとしたコツさえ知っていれば、そんなに悩むことはないシンプルなものです。
配色(色の組み合わせ)を考える時には、まず最初にコンセプトを決めます。
A 似たものどうしで組み合わせる
B 違う性格をもつ色どうしで組み合わせる
ここでは便宜上Aとしておきましたが、似たものどうしで組み合わせて調和させることを【類似の調和】といいます。おだやかなまとまり感が表現できます。写真では左側が類似の調和に相当します。赤紫から青紫まで、紫系の花を種類を変えて組み合わせ、色相が類似(似たものどうし)になっています。
それに対しBの組み合わせは【対照の調和】といってメリハリ感や動きが表現できます。写真では右側が対照の調和です。紫に黄色を組み合わせ、色相が対照(違う性格をもつ色どうし)になっています。
もちろん実際の配色となると、色相だけでなく色調(トーン)や素材の形・大きさ・質感などが加わってくるので、もう少し複雑になるのですが、基本はあくまでも【類似】or【対照】の考え方。
いろいろなところで上手に応用して楽しんでみてください (^-^)