≪涼やかな色・夏の色4≫香色(こういろ)

2011.06.15

左の画像はインド料理に使われるスパイスいろいろ。
中央のクギのようなかたちをしたものが丁子(ちょうじ)
本日の主役です。

≪涼やかな色・夏の色4≫香色(こういろ)

◆丁子(ちょうじ)などの香木(こうぼく)を煮出して染めた
 薄い茶色のことを香色(こういろ)といいます。
 この、いかにも日本的で風雅な色名は、
 平安時代の文学にも登場するほど歴史のあるものです。

◆丁子は英語でクローブ(Clove)といいます。
 つぼみを乾燥したものがクギの形に似ていることからこの名がつきました。
 クローブはエスニック料理に使われるスパイスとしてポピュラーなものです。

◆丁子はまた、薬品としても貴重なものでした。
 漢方では消化を助ける健胃薬として用いられています。

◆インドネシアのタバコ、GARAM(ガラム)は丁子で香りづけされています。
 今は喫煙する人がとても少なくなりましたが、
 ご存知の方は「あ、あの独特の香りの…」と懐かしく思い出されるのではないでしょうか?

◆今回のデザインに使用した家紋は「真向き兎」です。
 薄い茶色とこの文様の組み合わせは、
 かわいらしく柔らかな雰囲気を醸しています。
 (色が薄いので、画像ではとても見えづらいですね…すみません。
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