≪涼やかな色・夏の色5≫白緑(びゃくろく)
2011.06.20
◆今回ご紹介する色は[ しろみどり ]と書いて[ びゃくろく ]と読みます。
◆画像は孔雀石(くじゃくせき・くじゃくいし)という鉱物です。
美しい縞模様が特徴のこの石を細かく砕いたものを緑青(ろくしょう)といい、
飛鳥時代、仏教の伝来とともに顔料として中国から日本に伝わりました。
現在でも、日本絵の具として使われています。
◆この緑青(ろくしょう)をさらに細かく砕いて粉末にすると
白っぽい緑色顔料となり、これを白緑(びゃくろく)といいます。
◆孔雀石は英語でマラカイト(malachite)
古代エジプトでは、粉末にしたマラカイトを油と混ぜ、
アイシャドーとして使っていたといわれます。
目の周囲を黒く塗ったり、アイシャドーをつけることは、
実は「魔除け」の意味があったのです!
古代の人々は、人の顔の穴の開いているところ(目・口・耳・鼻の穴など)
から、邪悪なものが入ってくると信じていました。
口のまわりを赤く塗ったり、鼻にピアスをすることなども、
もともとは「魔除け・まじない」の一種だったと考えられています。
◆今回の家紋は、蔓丸に朝顔
色のもつ清々しいイメージを大切に考え、
夏の早朝に花を咲かせる朝顔の文様とコラボレーションさせてみました。
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