震災後、人々に好まれるようになった色は何色?
2011.07.03
仕事柄、書店に並ぶことのない年間購読の雑誌などから
大切な情報を得ることがあります。
手元に届いた時「待ってました!」と思ったのが、日経デザイン2011年7月号。
「明るい暮らしを示せるのは何色?」という色に関する特集です。
まず巻頭に編集長の言葉。
「色は、デザインの要素のうち、特別な力を持っている。
形や触感、文字や図像に比べ、伝達のスピードがずば抜けて高い。
メッセージやバリューを一瞬で伝えたいなら、
カラーデザインをアクティブにするのが一番の方法だ。(後略)」
そうです、そうなんです!
形やディテールも大切ですが、
人があるモノを目にした時、まず最初に捉えるのは色。
「日本でも、もう少しカラーデザインの重要性が認知されても良いのでは?」
と常日頃考えている私としては、
ここで、ひとり大きくうなずいたのでした。
日経デザインが独自にリサーチしたアンケート結果によれば、
2011年3月11日の東日本大震災以降、
暮らしや生き方に関する価値観が「大きく変わった」と答えた人は22.9パーセント、
「少し変わった」と答えた人は58.0パーセント。
合わせると実に8割もの人々に意識の変革が起きたことになります。
人々のココロが変われば、
求められる色も当然変わってくることになり…
結論から言えば、
震災後好まれるようになった色は緑とピンク。
以下、日経デザイン本文より部分抜粋してご紹介します。
「全体的な色の好みを見ると、震災前は多くの人が青を好んでいたが、震災後は緑とピンクに好みが移っている。本誌の過去の調査によれぱ、緑には親しみやすさや安心感を見る人に感じさせる効果があることから、有事の直後に好まれる傾向が高かったようだ。そしておそらくピンクは人々がきずなを求めるときに好まれる色だと言うことなのだろう。色に対して保守的な欧州でも、これまであまり見られなかったピンクが目立って使われており、ピンクは世界的な流行色となる可能性もある。(後略)」
引き続きしばらくの間、ピンクに注目してみようと思います。
※右の画像について © arquiplay77 – Fotolia.com
こちらは、東京カラーズコラム用にフリー画像を購入して掲載しております。
日経デザインと直接の関係はございませんので、
念のためお知らせ申し上げます。
今日もお読み頂きありがとうございます!
感謝申し上げます^^