≪涼やかな色・夏の色9≫藤色(ふじいろ)

2011.07.09

≪涼やかな色・夏の色9≫藤色(ふじいろ)

◆藤の花のような淡い青みの紫です。

◆藤の名は花が風に散る「風散(ふぢ)」に由来しています。
 長い房が風に揺れる様子は美しく優雅で、
 『万葉集』の中でもその様子が詠われています。

◆藤色は平安の昔から気品のある紫として好まれてきました。
 また、中世・近代・現代に至るまで女性の着物の色としても愛好され続けています。

◆藤色を基本として、これよりも紅がかったものは紅藤(べにふじ)、
 紅藤がさらに淡くなったものを薄紅藤(うすべにふじ)と呼びました。
 また、鮮やかさを抑えた紫みの灰色は藤鼠(ふじねず)と呼ばれるなど、
 「藤」に関連する色名はバリエーションが多いのが特徴です。

◆使用した家紋は九条藤・変わり藤の花崩しの2種類です。
 藤の木は繁殖力が強く長寿であることから、おめでたい植物とされてきました。


今日もお読み頂きありがとうございます。
感謝申し上げます。

色彩コンテンツ

色彩コラム

カテゴリー

アーカイブ