《実りの色1》柿色(かきいろ)
2007.10.16
《実りの色1》柿色(かきいろ)
この1年間取り組んできた大きな仕事の一つに、日本伝統色と家紋をコラボレートさせデザインしたグリーティングカードの企画制作がありました。間もなく秋のカードも完成し、これで春夏秋冬40種類の色が出揃うことになります。
まだ購入方法が限られていまして、インターネットショッピング(モノパラ・楽天)や一部の紀伊国屋書店でしかお求め頂くことができないのですが…せっかく40色もの素敵な色が勢ぞろいしたので、こちらのコラムで一つ一つの色をご紹介をさせて頂きたいと思います。
読み物として楽しんで頂けるよう展開して参りますので、グリーティングカードにご興味のない方も、ぜひ、時々見に来てください♪
《実りの色?》柿色(かきいろ)
◆良く熟した柿の実のような、赤みを帯びた橙色のことを「柿色(かきいろ)」と呼びます。平安時代から使われている古い色名ですが、色名として一般的になったのは室町時代に入ってからのようです。
◆江戸時代になると、同じく熟した柿の実の色を「照柿(てりがき)」と呼ぶようになりました。木の上で完熟した柿の実が秋の夕陽に照らされている様子を思わせる、ユニークな色名です。この照柿という色名の登場に伴い、「柿色」は柿の渋で染めた茶色(柿渋色)を意味する言葉になりました。
◆現在、日本伝統色としての柿色といえば、平安・室町時代のような「赤みを帯びた橙色」と解釈するのが一般的になっています。
◆グリーティングカード【画像:左】に使用したのは「柿の花」という名称の家紋です。
◆『延喜式』の記録によると、平安時代には既に干柿(ほしがき)が作られており、柿は菓子として珍重されていたのです。
◆ところが家紋としての柿はたいへん珍しく、幕末に土佐の志士・武市半平太が用いたという記述しか見当たりません。柿紋を使用しているのも武市家だけなのだということです。(家紋に関する参考文献『日本の家紋入門』楠戸義昭著/幻冬舎)
【画像:中央】よく熟した柿の実
【画像:右】柿色のポストカード
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【楽天市場】?サンタスのページ
ミニカード
グリーティングカード
【永田町 瓢亭】
※サンタスのご縁で一部のカードを店舗一階に置いて頂いています。
永田町瓢亭
【紀伊国屋書店】
※一部のカードをラックに置いて頂いています。
紀伊国屋書店・さいたま新都心店
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