「臨床美術」体験

2011.08.31

カラーのお仕事は間口が広いだけでなく、とても奥が深いので…
学校を出たら、
資格を取ったら、
それでOKということはあり得ません。

昨日は「自分のための学習」の一環として
【第61回 色彩教育研究会 本部研修会】に出かけてきました。

主催は財団法人日本色彩研究所。

毎年8月に開催される研修会、
今年のテーマは「臨床美術を体験する」というもので
認知症の症状改善を目的に、
独自のカリキュラムによる創作活動を提供している臨床美術学会から
講師(常任理事・蜂谷和郎氏)をお招きして、
実際に臨床美術を体験するというものでした。

医師・カウンセラー・芸術家が一体となって立ち上げたこの活動は、
脳活性化、意欲の高揚、新しい体験の獲得に
一定の成果が得られることが実証され、
最近では認知症の患者さんだけでなく、
小学校においても取り入れられているのだそうです。

実は…私自身は
7〜8年前に御茶ノ水の「芸術造形研究所」に通ったことがあり、
そこで定期的に「臨床美術の体験」をしておりました。

今思えば、当時はまだ「臨床美術」立ち上げの時期で、
月に2度ほど、楽しみながら
「右脳活性化のためのアートプログラムを学ぶ」という会でした。

現在では、5級〜1級の臨床美術士の資格が整い、
全国に約2,000人の臨床美術士の方々がいらっしゃるのだそう!

楽しい体験を懐かしく思い出し、
帰宅後に当時自分で制作した作品をひっぱり出してみました【画像:右】

仕事に追われる生活から早く脱却して、
また習いに行きたいなぁ。。。

臨床美術の世界では、
ブロッコリーやタケノコをカラフルに描いてもいいし、
ジャズの音色を、感じるままの色やかたちに置き換えてもいいのです。

予防医学の観点から考案されたこの「臨床美術」のカリキュラムが、
もっともっと世の中に普及しますように!




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