【番外編2】白の世界**☆

2006.12.23

【番外編2】白の世界

今回の「絵本の色」シリーズ、偶然にも白に関連するコラムが続きましたので、最後の〆も「白」にまつわる話でいきましょう。

ロバート・サブダが創作するポップアップ絵本には「白」が主役になっているものが多いんです。
画像は『America the Beautiful』(Robert Sabuda/Produced by LITTLE SIMON)

本のタイトルにもなっているアメリカ愛国歌『America the Beautiful』をモチーフに、アメリカ各地の風景や建造物などが展開されています。

光によって微妙に変化する「白の世界」
純粋に美しいです。

それにしてもこの絵本、おもいっきり豪快に飛び出してきます!!!自由の女神は飛び出した状態で、なんと高さ約27?もありました☆「絵本」と一言で片付けてしまうにはもったいないくらい、並々ならぬサービス精神・エンターテイメント性を感じさせる気合いの入った絵本です!

今回、「白といえば雪」とイメージされた方も多かったと思います。
エスキモーの世界には、雪の性質や用途によって「それぞれ独立した別の単語」が二十数種類もあるそうです。「降雪」「溶かして水にする雪」「寝床用の雪」(寒そう〜〜)「切り出した雪塊」「雪塊を切り出したあとの穴」「やわらかな雪」「地面すれすれに風で運ばれる雪」……

私たちの使っている日本語では「一面の銀世界」などと言うのに…あらためて、色って文化そのものですね。

※参考文献…『エスキモーの言語と文化』宮岡伯人著/弘文堂選書・『エスキモー〜極北の文化誌〜』宮岡伯人著/岩波新書


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