赤ってどんな色?…今日のあなたは何色人間?(3)
2006.12.23
赤ってどんな色?…今日のあなたは何色人間?(3)
赤の心理的な側面をのぞいてみましょう。
《赤から連想されるイメージ》活動的な・情熱的な・力強い・嬉しい・おめでたい
《赤の連想語》[抽象語]情熱・興奮・怒り・狂気・危険/[具象語]火・血・太陽・口紅・トマト・リンゴ・バラ
《赤にまつわるトピックス》
■可視光の中で、最も波長が長い領域を人は赤と感じます。
■単色で最も目立つ色。また、赤ちゃんが誕生後いちばん最初に認識する色だといわれています。
■古代社会では宗教儀式と結びついていて、魔よけの色とされていました。例えば古代マヤ文明の神殿(ピラミッド)は、コチニールで真っ赤に彩られていたことが知られています。
■赤系統の色を表す漢字は、赤・紅・朱・茜・緋・丹など、とても多く存在します。これは赤という色が文化的・社会的に大きな役割を担ってきた証拠でもあります。
■言葉に赤が付くと「まったくの」「もっとも」という強調や、「極み・あらわ」などの意味になります。赤の他人、真っ赤な嘘(なぜか真っ黒な嘘とは言いませんものね)、赤裸々、赤貧 などがその一例です。
■人が真っ赤な空間に身を置くと、脈拍・血圧ともに上昇することがわかっています。時々、テレビの特集などで実験していたりします。
ちなみに、スペインの闘牛場でマタドールが手にしている赤い布は、観客を興奮させるための色。牛は色盲なので、赤で興奮しているのではなく、布の動きを見て興奮しているのです。
■文学では、アンデルセンの『赤い靴』が赤の色彩心理を見事に描写していることで知られています。赤の持つ性質が、物語の中で鮮明に展開されていて、とても興味深いものがあります。
赤は活動のシンボルですが、その性質が過剰になりすぎると、狂気・怒りへと結びついていくのです。