長寿祝いと色〜還暦に赤いちゃんちゃんこを贈るのはなぜ?
2012.01.05
家族のひとりが間もなく80歳になるのをきっかけに、
長寿のお祝いと色のつながりについて調べてみました。
(マナーの本などを比較してみても諸説があるようですので、
ここでは最も一般的だと思われるものをご紹介致します)
まず、最初の長寿祝いは60歳の「還暦」です。
還暦の色は言わずと知れた「赤」
皆さんは、なぜ還暦の色が「赤」なのか
その理由をご存知ですか?
干支(十干十二支)は60年で一巡して起点に戻ることから、
還暦とは「生まれた時に再び帰る」という意味になります。
昔は赤ちゃんが生まれると、
魔除けの願いを込めて赤の産着を着せる習慣があったため、
干支が一巡して「再び生まれる」という還暦の時に、
赤いちゃんちゃんこが贈られるようになったのです。
上の画像[左および右]は
青山にある紅ミュージアムの常設展示です。
紅花で染めた赤ちゃんの産着や、
お宮参りにおける、魔除けの赤の使われ方について見ることができます。
次のお祝いは70歳の「古希(古稀)」
その次が77歳の「喜寿」
どちらのお祝いも、色としては「紫」または「紺」なのだそう。
紫は聖徳太子が定めた冠位十二階の制において最高位の色とされました。
その次は80歳の「傘寿」、88歳の「米寿」そして90歳の「卒寿」となります。
いずれのお祝いも、テーマカラーは「黄」になるのだそうです。
古代中国において黄色は皇帝の色とされました。
99才は「白寿」
色は「白」です。
わが家では、80歳を迎える父に
青磁のお茶碗をプレゼントすることにしたのですが…
せっかくだから「黄色い何か」も探してみようかと思っています。
最近では還暦のお祝いとして、
ちゃんちゃんこではなく「60本の赤いバラ」
なんていうオシャレな提案もあるくらいですから、
やっぱり黄色い花束かな。
いつもお読み頂きありがとうございます。