青は食欲を減退させる色なの?/黒い食器と白い食器の効果的な使い方
2010.07.23
ティーチングメソッド研究会(2010年7月)のご報告
画像1[左]実物大の大きさの食材カードを色別に分ける実習
画像2[中央]スナック菓子のパッケージに使われている色は、味とつながっているの?
画像3[右]ティータイムにはカラフルなロールケーキを召し上がっていただきました
2ヵ月に一度、カラー(色彩)に関する楽しい勉強会を開催しています。
参加してくださるのは、現在カラーコーディネーターとしてご活躍中の方、将来カラーの仕事に携わりたい方、そして東京カラーズの講座を修了された方々。
総勢10名くらいのアットホームな会です。
今月のテーマは『食と色彩』、講師としてお招きしたのは吉田美代子先生。管理栄養士としてのご実績をもちながら、同時にカラーコーディネーターとしてもご活躍中です!
今回のコラムでは、先生のお話の一部をご紹介したいと思います。
◆青は食欲を減退させる色なの?
私たちが口に入れる食材としての青は自然界にほとんど存在しません。
あえて言うならば、甘エビの卵くらい。
逆に、食物が痛んでくると青くなってくるように(たとえば青カビなど)、
青い色を見ると私たちは本能的に「食べると危険」と感じるようです。
しかし青が食欲を減退させる色かといえば、一概にそうとも言えません。
青は、食材に多く見られる赤やオレンジとは反対色の関係。
食器やテーブルクロスなどに効果的に使うとお料理を美味しそうに見せてくれるのです。
「青はダイエットに効果的」といわれることがありますが、
それは使い方次第といえそうですね。
◆白い食器と黒い食器、どちらを使う?
お料理を美味しそうに見せるために、あなたならどちらを使いますか?
吉田先生いわく「繊細なお料理には白いシンプルな食器、
食材の色を引き立たせてインパクトを出したい場合には黒い食器」が良いのだそうです。
また高齢者の方が使うお茶碗には黒がおすすめとか。
なぜなら、白いごはんが良く見えるので
最後の一粒までしっかり食べることができるのだそうです。
このような場合「黒=思いやりの色」となるわけですね。
※次回は9月。『建築物の色彩』をテーマに勉強会を行いますので、
あらためてこちらでご紹介申し上げます。