青色パッケージのコレクション

2008.07.09

キューピーペンシルのマヨネーズ色に引き続き、今回も「食」の色に関するお話です。

少し前、ヒューマンアカデミー『フードコーディネーター養成講座』のテキストを部分執筆させて頂く機会に恵まれました。ご担当者からお話を頂いた時、とっても嬉しかったのを昨日の事のように覚えています!

…と申しますのも、色彩を学び始めた頃からずっと「食材のパッケージデザイン」「食物の色と食欲の関係」「素材のもつ色」などにとても興味があり、いろいろと調べては、ちょこちょことレジュメを作っていたからです。

私たちが日常良く食べる食材を、その固有の色ごとに分類してみると、圧倒的に赤〜橙〜黄の暖色系および緑に偏っています。〈茶色は橙(オレンジ)が暗くなった色なので、橙の仲間として分類しています〉
その逆に、青い食材は特殊なものを除いて見当たりません。

以前、何かの雑誌に「食欲を抑えたければ、ブルー系のランチョンマットを使うと良い」と書かれていたのを見た事があるのですが、私はむしろ逆なのではないかと考えてしまいます。

青は橙〜黄の補色(色相環上で真向かいの位置にある色)。
反対の性質をもつ色どうしは、互いを強烈に引き立て合います。

このことから、青という色は適切な色あいを適切な面積で用いれば食材を引き立て、美味しそうに見せる役割を果たすのではないかと思うのです。

日常の食卓においても、白地にブルーの模様が入ったプレートや、藍の絵付けが施されているお皿などは、意外と使い勝手が良いものですよね。

画像のパッケージはいずれも「橙〜黄×青色」の配色実例です。中身を食べたあと、コレクションとして大切に保管しています。かなりマニアックなコレクションです(笑)

青は食べ物の色ではないので、店頭に陳列した時に強烈に目立ちます。そこに、おいしそうな橙〜黄を配置するというのは、一つの作戦といえそうですね。〈画像左&画像右〉
もちろん、黄色のベースカラーに対するアクセントカラーとして、青を少し用いるのも効果的です。〈画像中央〉


※上記、ヒューマンアカデミー『フードコーディネーター養成講座』テキストに掲載させて頂いた『食材の色相環』は、ヒューマンアカデミー株式会社からご許可を頂きまして東京カラーズのHPに掲載しております。もとは色鉛筆で描いたイラストを、今回のテキスト掲載用にリメイクして頂きました。ぜひご覧になってみてください。


食材の色相環はこちらから




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