(*^ー^)★世界の文化とカップヌードルの色★
2006.12.23
(*^ー^)★世界の文化とカップヌードルの色★ 仕事柄この時期は『AFT色彩検定1級』の受検対策クラスを担当させて頂くのですが、今日はその公式テキストの「プロダクトの色彩」に関する一節を引用させて頂きます。 「今日世界的に展開し販売されている商品も少なくなく、それぞれの市場に対し対応が必要とされている。(中略)市場における色彩感覚の地域差は的確に把握する必要がある。 歴史・文化・風土・様式が異なる他国において、そのライフスタイルを含めた嗜好を完全に理解するのは困難である。」 では具体的に、どのような色彩感覚の違いがあるのでしょうか? なるべく身近な製品で、かつ世界的な嗜好の違いが如実に現れているものといえば… 私はいろいろ考えた末、昨年から『カップヌードルのパッケージデザイン』を例に挙げ、授業の中に一部取り入れて「地域差による色彩感覚の違い」に関する解説を試みています。 ブラジルでビーフ味は「鮮やかな青のパッケージ」なのですが、これは現地で消費者の嗜好テストを行った結果を反映したものなのだそうです。 またタイにおいて紫は王室の色なので、気軽には使いづらい色なのだとか。 日本では食品に鮮やかな青を使う場面は限られていますし、紫は商品のグレード感をアップさせたり、商品に「和」のイメージをもたらす時に効果的な色として使われています。 そういえば最近、紫イモを使ったお菓子もバリエーションが増えてきましたね。 折りしも『日清カップヌードル』は2006年9月18日で発売35周年を迎えたそうです。オフィシャルサイトの中のLIBRARY(カップヌードルあれこれ)の中に「世界のカップヌードル」という項目がありまして、そこでも文化と共に味のバリエーションが紹介され、代表的なカップのパッケージが紹介されています。 日清カップヌードル ●画像左:発売当初から変わらないカップヌードルのロゴと容器のデザインは、日本を代表するグラフィックデザイナーだった大高猛氏によるもの。大高氏は1970年に開催された日本万国博覧会のシンボルマークをデザインしたことでも知られています。 ●画像右:カップヌードルのおまけとしてついていた「オリジナル携帯フィギュア」高さ2?ほどの小さなもので、本来はストラップが付いています。(画像は撮影用にストラップを取りました) 左から順に日本、上海、ドイツ版。 上海では『開杯楽(カイペーラ)』、ドイツでは『CUP NUDELN(カップヌーデルン)』というネーミングなのだそうです。 【2006年10月 記】