14色の色彩と、○□の形で構成された住宅〜三鷹・天命反転住宅
2010.06.12
※画像1(左)天命反転住宅の外観
※画像2(中央)正方形のピンクの和室
※画像3(右)リビングの床(でこぼこ、ざらざらが気持ちいい)
その名も「三鷹天命反転住宅 イン メモリー オブ ヘレン・ケラー」
荒川修作+マドリン・ギンズの手による超未来住宅。
ヘレン・ケラーが身体を使って外界とのつながりを知ったように、
この住宅に住まうことによって、私たちの身体も生命の無限の力を体験できるという
住宅ならぬ「命の器」なのだそうです。
…私は、この色彩に興味を惹かれ、
今回こちらで開催されたワークショップ(初級)に参加させて頂きました。
この建物、実に14色もの色彩が使われているのだそうです。
また、完成までに、何と6度も色校正をして指定色に仕上げられたと聞いて驚きました!
私の知る限り、印刷物などでも2度色校正をして頂ければありがたく、
予算の関係で色校正は1度だけ、ということもざらにあります。
外観と同じように住宅内部も実にカラフルで、
リビングをとりまくそれぞれの部屋は、立方体だったり球体だったりしています。
特にまんまるの球体の部屋はその内部が黄色で、
光に包まれているような不思議な感覚。
自分の声も四方八方からサラウンドで響きます。
ピンクの和室は壁に当たった光が反射して、
部屋の中に敷き詰められている砂利が、ほんのりと美しいピンクに色づいて見えます。
色彩と形のハーモニーによって、
それぞれの部屋の「空気感」がまったく異なることを体感できました!
メキシコのルイス・バラガンも鮮やかな色彩を使った建築家として有名ですが、
メキシコの強い陽光の下では鮮やかな色彩がむしろ静謐さを感じさせます。
天命反転住宅も、住宅内の東西南北すべての方向から光が入るように設計されており、
鮮やかな色彩は朝〜昼〜夕方と陰影の感じが変化し、
空間の印象を変えていくのだそうです。
(今回のワークショップは2時間だったので、残念ながらその体験はできませんでした)
次回こちらを訪れるのは9月の予定です。
東京カラーズで2ヵ月に1度開催している「色彩勉強会」の時に、
みんなと色彩を体感したいと思います!
(色彩勉強会へのご参加は一般に公募しておりませんが、
ご興味のある方は当HP「お問い合わせ」欄より直接お問い合わせください。
奇数月の平日実施しております。)
↓さあ、こちらもぜひどうぞ!!
三鷹天命反転住宅HP
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