一斤染

【いっこんぞめ】紅花で染めた淡いピンク色のことです。紅花はとても高価だったため、平安時代、紅染めは庶民には着用が許されない禁色(きんじき)でした。しかし一疋(いちびき)の絹布を染めるのにわずか一斤(約600グラム)の紅花を使うこの淡い紅色だけは許されていました。当時の庶民は濃い紅色に強い憧れを持ちながらも、実際には着ることが許されず、そのあきらめの色として生まれたのがこの一斤染だったというわけです。

R252 G231 B238
C0 M15 Y2 K0

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