≪涼やかな色・夏の色7≫露草色(つゆくさいろ)

2011.06.29

露草の花、じっくり見たことありますか?

私は、こーんなにアップでしっかり見たことはありませんでした。

今回のコラム掲載にあたりフリー素材の画像を探していて、
こちらの画像を見つけたのですが…

とっても繊細で可憐なんですね♪
ひらひらと舞うチョウチョのようにも見えます。


≪涼やかな色・夏の色7≫露草色(つゆくさいろ)

◆夏、朝露に濡れて道端に咲く露草の花のような鮮やかな青です。

◆露草の古名はツキクサで「月草」とも書きます。

◆露草から採れる青い色素は水に溶けやすいため、 
 現在でも、一部の職人さんの間で友禅染の下絵描きに用いられています。

◆もう少し詳しく申しますと、友禅染めで下絵を描く時に使われるのは
 露草の花から採れる汁を和紙に何度も塗り重ねて乾燥させた
 「青花紙(あおばながみ)」と呼ばれるものです。
 
 青花紙を水で湿らせると、和紙から青い色が出てきます。
 それを筆にとり、布に下絵を描くのです。

 描いた下絵は水できれいに流れてしまい、跡が残りません。

◆古く『万葉集』では、露草の色が水に流れやすいことから、
 人の気持ちの移ろいやすさを表す言葉として用いられています。

◆家紋は「繋ぎ月」と「月に時鳥」を使用しています。



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