【今月のお菓子・10月】ハロウィン色のクッキー
2008.10.08
【今月のお菓子・10月】ハロウィン色のクッキー
10月に入ると、あちらこちらでオレンジと黒のハロウィン・グッズを見かけるようになります。日本では「ハロウィン」というと商業的に広まっていて、その由来も知らない人が多いのが現状なのでは。
…と偉そうに書いている私も、つい数年前まで全く知りませんでした。
この時期『東京ディズニーランド』に行くと可愛いハロウィン・グッズが手に入るとか、いろいろなメーカーから期間限定のお菓子が発売されるとか、そんなことばかりでした(笑)
色彩コラムを書くようになり、事あるごとに色の由来を調べているうちに「そういえばハロウィンの色って、どんなルーツがあるのだろう」という疑問から、「そもそもハロウィンって何?」と思うようになったわけです。
ハロウィンとはキリスト教の万聖節の前日(10月31日)に行われている伝統行事で、もとはケルト人が秋の実りを感謝する感謝祭に由来しています。
ケルト人にとって1年の終わりは10月31日。
この夜は死者の霊が戻ってきたり、魔女や精霊などが降りてくると信じられていたそうです。ハロウィンのモチーフが幽霊・魔女・コウモリ・黒猫…と恐いものなのは、ここに理由があったのですね。
画像はハロウィン色&ハロウィンモチーフのクッキーです。
この時期だけは日本でも、こんなに激しい配色のお菓子が許されてしまうような気がします。
■■■■■■■■■ちょこっと色彩学(^o^)【ハロウィンカラーの意味を考える】■■■■■■■■■
伝統的に「ハロウィンの色」とされているのは黒とオレンジで、ジャック・オー・ランタン(お化けかぼちゃのちょうちん)はその代表。しかし、なぜ伝統的に黒とオレンジなのかは、あれこれ調べても決定的なルーツがわかりませんでした。
「誰かハロウィンの色のルーツを知りませんか?」と周囲の人に尋ねたところ、知り合いのフードコーディネーターさんが「私もいろいろ調べた事がありますが、諸説あるようです」と以下のように教えてくれました。
〈オレンジ〉
■収穫の色
■(ケルトの伝統が色濃く残っている)北アイルランドのプロテスタントの象徴色
■パンプキンの色。ジャック・オー・ランタンの色。
※アイルランドの国旗は緑・白・オレンジの三色ですが、緑はカトリック、オレンジはプロテスタント、白は両者の融合を「象徴」しているのだそうです。
〈ブラック〉
■暗闇、夜、死、恐怖、災厄、魔女、悪魔を象徴する色
※このコラムは2007,10,6日に『SNSコトパラ』上の日記として掲載したものをもとに加筆・修正して再掲載しています。