【色名クイズ】その2
2008.05.17
↑左から順に、刈安色(かりやすいろ)・支子色(くちなしいろ)・秘色(ひそく)
※色見本はモニター環境により正確な色再現が難しい場合があることをご了承ください。
(^o^) ちょっと息抜き【色名クイズ】その2
ある植物の実から採れる染料で染めた色で「謂わぬ色(いわぬいろ)」と呼ばれた色は、次のうちどれでしょう?
1、刈安色(かりやすいろ)
2、支子色(くちなしいろ)
3、秘色(ひそく)
※ヒント…「えっ、これはダジャレ?」と思うようなものが答えです
■■■クイズ(2)の答え■■■
答えは…2、支子色(くちなしいろ)
冗談のようなダジャレのような色名ですが、由緒正しい「日本の伝統色」です。その証拠にいくつかの色名辞典には、目次に「謂わぬ色(いわぬいろ)」という項目が載っています。
この色は梔子(くちなし)の実から採れる黄色い染料で染めた色です。梔子のことを昔は支子と書き表していたため、伝統色では支子色という表記が一般的です。
梔子の実は熟しても裂けないことから「くちなし」と呼ばれるようになりました。口がないから何も言えないということで「謂わぬ色(いわぬいろ)」と呼ぶようになりました。
ちなみに秘色(ひそく)とは青磁色のことです。青磁は中国・唐の時代に初めて作られた陶器で、時の天子に献上された非常に貴重なものだったことからこの名がつきました。
あ、もう一つ。刈安色も面白い由来をもっています。
刈安とはススキに似た植物のことで、刈り取りが容易にできた=刈り安い=刈安色(かりやすいろ)という具合に名づけられました。