【連載その4】あらあら不思議(!)補色残像現象
2011.01.14
【連載その4】あらあら不思議(!)補色残像現象
●左のぶどうをじーっと見つめた後で、
右の白い画面に目を移すと、どんな色のぶどうが見えてくるでしょう?●
(画像をクリックして頂くと拡大します)
答え
●黄緑の心理補色である紫のぶどうが見える●
(紫に色づけしてある葉の部分は、逆に黄緑に見えます)
解説
これはぜひ、実験して確かめてみてください!
最初に見ていた色の心理補色が、とってもキレイな残像として観察できます。
(透明感があるぼんやりとした色ですが、何となくぶどうの形をして見えると思います)
私たちの眼は、ある特定の色を長い時間見続けると、
その色の波長に対する感度が低くなります。
結果として逆の波長に対する感度が相対的に高くなり、
白い画面に目を移した時に「残像」として現れるのです。
外科医の手術着や手術室の壁の色は青緑系の色ですが、
これは、血液の赤を見続けることで、その残像である青緑がちらつくことがあるため、
あらかじめ手術着や壁の色を青緑系にしておくことによって、
目の疲れを最小限に抑える効果があるとされています。