ミッフィーちゃん★色の秘密
2011.02.22
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小さい頃、家に『ちいさなうさこちゃん』『うさこちゃんとうみ』という絵本がありました。
色がものすごく鮮やかで、何度も何度も見たものですから、
今でもその絵本のところどころを覚えているほどです。
…時を経て子どもが生まれ、本屋さんで見つけたのは
「うさこちゃん」ではなく「ミッフィーちゃん」でした。
主人公のうさぎを何と呼ぶかで、またひとつ世代の違いを感じてしまいます(笑)
しかし、うさこちゃんの時代からずっと変わらないのが、このシンプルで力強い色使い!
ミッフィーちゃんの作者はオランダ人のディック・ブルーナさん(1927〜)で、
この色使いはマティスの絵やデ・ステイル(20世紀初頭にオランダで興った芸術運動)に
影響を受けたのだそうです。
以下『ディック・ブルーナのすべて(講談社)』の中から、
ブルーナさんが色について語っている箇所を部分抜粋してご紹介します。
「赤はあなたの方へ向かってくるあたたかい色」
「黄色も前に出てくる色。赤と緑があたたかいのは、黄色が入っているから」
(ブルーナさんが使う赤はオレンジに近く、緑は黄緑です)
「青はよそよそしい色。そして冷たい色。あなたから去っていく色。
怖さや寒さを描くときに使います」
「緑は伝えたいことを伝えるために必要な色」
「茶色は使うことをためらいながら、必要に迫られて使うようになった色」
「グレーもデザイン上の必要に応じて使うようになった色」
これを知ったあとで、改めて絵本を見直してみると、
ただの原色絵本じゃなかったんだ・・・と改めて感心することしきりです。
画像はすべて公式HPからお借りしたものです。
宜しければ、ぜひご覧ください。
子ども向けですが、ブルーナさんの色の世界を堪能できます。
⇒公式HP・オランダ語です。音声も出ます♪