南仏プロヴァンスのお土産(1)

2011.07.29

先日(2011,7,22)の「鎌倉みやげ」に引き続き、
今回は「南仏プロヴァンス」のお土産をご紹介したいと思います。
家族が仕事の関係でイタリア、フランスを回ってきたためです。

…今年の夏は、どうやらお留守番に縁がある私。
でも、ポジティブにお留守番を楽しもうと思います!
[ ちょっと強がっています(^_^;) ]

さて、プロヴァンスのお土産と聞いて
まず思い浮かぶのは、オリーブオイルに手作り石鹸、ラヴェンダーグッズ。
あるいはブルー&イエローのプリント生地。ですよね!

ところが、今回もらったおみやげは、
その土地で採れる「土」を原料にした絵の具!!

プロヴァンス地方のルシヨンという村は、
昔からオークル(ocre)顔料の産地として有名なのだそうです。

オークル(ocre)は英語ではオーカー(ocher)、日本語では黄土色といいますが、
言語が違うと、示す色の範囲も微妙に違うようです。

ルシヨンの土は酸化鉄の含有量が多いため、
黄土色というよりは赤に近いオレンジです。
また、自然のものであるがゆえに単色ではなく、
実に微妙なカラーバリエーションが存在するのです。

おみやげを売っていたお店の人いわく、
「この中で、青や緑は人工的に着色したものだけれど、
それ以外の色はこの土地で採れた土の色そのもの」なんですって!

ひとつのパッケージが直径3センチくらい。
その中に、パウダー状の絵の具が入っています。
使う時は少量の水にアラビアゴムを混ぜるとベストだという説明書が…

まさに自然のものなんですね。

村の家々の壁は、その土地で採れる土と漆喰を混ぜて塗られています。
まさにオークルの村。
…というより、オークルの概念をくつがえされるような美しいオレンジ色の村。

次回のコラムでご紹介したいと思います。
[画像:右]にあるような色たちが家の壁に塗られているとは…

いったいどんな風景なのでしょうか (^o^)

今日もお読み頂きありがとうございます。
感謝申し上げます!

 

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