赤の本2 『THE RED BOOK』
2010.09.29
赤の本2 『THE RED BOOK』
(著者 Barbara Lehman/Houghton Mifflin Company/2004年発行)
今日ご紹介する絵本は、
一切の文字がなく、絵だけでお話が展開するものです。
タイトルの通り「赤い表紙の本」がこのお話の主役です。
この本の内容を言葉で説明するのはとても難しく、
また、つまらないものになってしまいそうです。
ご興味のある方は、ぜひ直接この本を「体験」して頂きたいと願っています。
…とはいっても、せっかくですから
最初のほうだけ言葉で説明してみることにします。
「寒い冬の日、ひとりの女の子が道端の雪に埋もれている赤い本を見つけました。
本を開いてみると、そこには南の島に住む男の子が描かれていて、
その子も砂浜に埋もれた赤い本を見つけ、手にとっていたのでした。
男の子が手にした本の中には、女の子の住んでいる雪降る街が描かれていて、
やがて絵本の中で、ふたりの目が合います……」
ページをめくっていて、
何とも不思議な感覚に包まれてしまう絵本です。
そういえば、この本の表紙も真っ赤で、何のタイトルも書かれていません。
まるでお話の中に出てくる「赤い表紙の本」そのままです。
ちなみにこちらの本は、2005年にコルデッド賞(アメリカ図書館協会児童部会からすぐれた絵本を制作した作家に贈られる賞)の次点に入選した作品で、表紙に貼ってある銀メダルのようなシールはその証です。
洋書ですが、文字がないので英語が苦手な人でも大丈夫♪
大人が見ても魅力的ですが、幼稚園や小学校低学年のお子様でしたら、親子で繰り返し楽しめる本だと思います。