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練色

【ねりいろ】繭(まゆ)から取れた生糸(きいと)は空気に触れると酸化して、その表面が固くなります。昔はこれを手で練って除去し精錬していました。精錬された自然のままの絹糸の色のことを練色といいます。

白緑

【びゃくろく】緑青(ろくしょう)をさらに細かい粉末にしたものが、こちらの白緑(びゃくろく)です。粒子が細かくなればなるほど、白っぽい顔料になるという訳です。

緑青

【ろくしょう】中国から仏教が伝来した際、一緒に伝わってきた顔料です。石緑(せきりょく)を砕いて粉末にした岩絵の具であり、日本画の絵の具として使われています。この石緑(せきりょく)とは洋名でマラカイトといいます。

柳色

【やなぎいろ】柳色は春の色であり、中国の影響で日本でも古くから愛好されてきた植物です。「柳は緑 花は紅(くれない)」という言葉がありますが、これはまさしく春の風景を表す言葉。同時に、自然がありのままに存在し人工的に手を加えられていないことの例えとして使われます。

ビリジアン

【Viridian】子供の頃、絵の具箱の中の「みどり」は「ビリジアン」という名前が付いていたのではないでしょうか?これは19世紀にフランスで初めて作られたもので、水酸化クローム顔料をもとにした緑色絵の具の名前です。

マラカイトグリーン

【Malachite Green】こちらはマラカイトまたは孔雀石(くじゃくいし)と呼ばれる鉱物の色です。古代エジプトでは、この石を細かく砕いて化粧品にしていました。そうです。あのアイラインこそマラカイトグリーンなのです!
もっとも、昔の化粧は呪術としての意味を色濃くもっていて、あの太〜いアイラインは目を守るための「おまじない」だったようです。

萌黄色

【もえぎいろ】萌黄色は萌葱とも萌木とも書き表します。日本伝統色では黄緑色を表す代表的な色名。暖かい春に一斉に萌え出る木々の新芽の色です。眩しいくらい彩度が高く、生命のエネルギーを感じさせる色でもあります。

ブルーベリー

【blueberry】ブルーベリーは一年中楽しめる素敵な木です。春には可愛らしい白い花をたくさん咲かせ、夏には美味しい実がなり、秋には葉が赤く色づいて紅葉します。