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スカイブルー

【Sky Blue】こちらは空の色そのものを表す色名です。
ところで「空の色はなぜ青いのか」考えたことはありますか?
これは光の散乱(さんらん)による現象です。もともと光に色はなく無色透明です。これを白色光(はくしょくこう)といいます。白色光の中には、青紫・藍・青・緑・黄・橙・赤のすべての波長が含まれているのですが、波長の短い青紫・藍・青色の光ほど、大気中の塵や水蒸気に当たった時に砕け散りやすい(散乱しやすい)のです。私たちが日中空を見上げる時は、その散乱光を見ているため、空が青く色づいて見えるというわけです。

鬱金色

【うこんいろ】鬱金というのは、ターメリックのことです。そうです。カレーに欠かせないスパイスであるターメリックの色、カレーの色は、和名では鬱金色といいます。

ゴールド

【Gold】金属の金をあらわす色名もゴールドですが、色名の世界ではこのような色もゴールドと表現します。
余談ですが…印刷物などの色指定を行う時には、色を記号や数値に置き換えて表現する決まりになっています。一般的にはCMYK値やマンセル値といったものを使い色指定をします。ところが、金属の金は独特の光沢(輝き)を伴っているので、数値や記号で表すことが不可能なのです。

ブロンド

【Blond】欧米人の金髪を表す色のことです。もっと細かく表現する時には、プラチナブロンド(黄みの少ない金髪)やアッシュブロンド(灰みを帯びた金髪)などという言葉を使うこともあるようです。

檸檬色

【レモンいろ】レモン色といえば、誰もがこのような色を思い浮かべるほど慣用的に使われている色名です。やや緑みを帯びた、あざやかな黄色です。「酸っぱい色」の代表でもあります。

蒲公英色

【たんぽぽいろ】たんぽぽの花のような、温かみのあるしっかりした黄色のことです。たんぽぽの綿毛をひと息で吹き飛ばすことができれば、願いが叶うのだそうです。

クリーム

【Cream】このクリームという色名は、わずかに黄みを帯びた白をあらわす色名です。欧米では16世紀から慣用的に使われていますが、日本語では「クリーム」に該当する言葉がないのです。不思議なことです。
この色は、カスタードクリームに近い色みをしているのが特徴です。

シュリンプピンク

【Shrimp Pink】英語ではShrimp(小海老)とPrawn(大きな海老・車海老)が区別されて用いられますが、この色は小海老のピンクです。厳密に言えば、小海老を茹でた時の殻の色という定義がなされています。
色名とはおもしろいもので、人々が日々の暮らしの中で、必要に応じてある色に名前を付けて呼ぶようになり、やがて色名として確立していくという過程をたどります。ですから、国により、文化により、同じような色でもその名の由来が異なるのです。

サーモンピンク

【Salmon Pink】言わずと知れた、鮭の切り身の色です。実際の鮭の切り身はもっとオレンジに近いものですが、慣用的にサーモンピンクと呼ばれる色は、やや黄みを帯びたこのようなピンク色です。
これも英語の色名としては、伝統色の部類に入るものです。1770年代から使われているという記録があるくらいですから。