【Old Rose】くすんだ色調のローズのことを、英語圏ではこのように呼びます。イギリスのヴィクトリア朝の時代(1837〜1901年)に、人気を博した色でした。
アーカイブ
ローズピンク
【Rose Pink】この色はヨーロッパにおいて、とても古い色名です。その起源は、紀元前7世紀とも紀元前9世紀ともいわれます。
コーラルピンク
【Coral Pink】桃色珊瑚をイメージさせるようなピンクのことを、コーラルピンクといいます。19世紀(1800年代)の末頃から存在していた色名です。
シェルピンク
【Shell Pink】貝殻の内側に見られるような、うすいピンクのことです。貝殻の内側に見られる色は、科学的に言うと「光の干渉」という現象によるものです。わかりやすい例では、シャボン玉の表面には虹色がぐるぐると渦巻いており、時々刻々とその色あいが変化していますが、これも「光の干渉」によるものなのです。
シェルピンクは光が作り出す干渉色であるため、絵の具などの色料とは異なる質感を感じさせるのです。
ベビーピンク
【Baby Pink】バレンタインデーにちなんで、ヨーロッパのピンクをまとめてご紹介。どの色も、西洋ではポピュラーな色名です。まずはベビーピンク。文字どおり、乳児服に使われる淡い色調のピンクです。研究者によると、この色名が定着したのは1920年代後半とのこと。歴史的には意外と新しい色なのですね。
鶯色
【うぐいすいろ】こちらも江戸時代に生まれた色名です。鶯(うぐいす)の羽にみられるような暗い緑みの黄色です。西洋の色名でオリーヴ(olive)というものがありますが、良く似た色調です。
鴨の羽色
【かものはいろ】鴨の羽に部分的に見られる、深い青緑のことです。
鶸色
【ひわいろ】雀よりやや小さな鶸(ひわ)は、冬になると群れをなして渡来してくる鳥です。羽毛は部分的にこのような明るい黄緑をしています。鶸色(ひわいろ)はマヒワの羽の色を表す日本の伝統色です。
金糸雀色
【カナリアいろ】カナリアは1780年代に長崎から入ってきた舶来の鳥です。当初は金糸雀という当て字が用いられていたようですが、今ではほとんど使われることがなくなり「カナリア」とカタカナ表記するようになりました。
英名ではカナリーまたはキャナリー(canary)といいます。
鳶色
【とびいろ】鳶は昔から日本人にとって馴染み深い鳥の一種ですが、鳶色(とびいろ)という色名ができたのは、江戸時代だと言われています。江戸時代には『 四十八茶 百鼠(しじゅうはっちゃ ひゃくねず)』といわれるほど、茶や鼠(グレー)が粋(いき)な色として流行しました。